「テーパー型のステンレス容器」と聞いて、どのような容器を思い浮かべますか?
「普通のステンレス容器とどう違うの?」「そもそもテーパーってなに?」という方もいると思います。
このコラムでは、テーパー型のステンレス容器の特長について詳しくご説明いたします。
※「片テーパー型容器」については、こちらのコラムをご覧ください。
そもそもテーパーとは?
「テーパー」は一般的に、「基準となる面に対して傾きが対称にあるもの」「円錐のように、両端の径が異なるもの」などと言われています。
ネジや針などのとても小さなものから、塔などの大きなものまで、様々なものにテーパーがついています。
テーパーをつけることで作業しやすくなったり、重ねることができたり、負荷を分散させるなどの効果があります。
テーパーと似たような言葉に「勾配(こうばい)」がありますが、勾配は一般的に、基準となる面に対して傾きが片側にあるものを指します。
MONOVATE製 テーパー型ステンレス容器の特長
1. ネスティングできる!置き場所を有効活用できます
テーパー型ステンレス容器は、容器側面に約1°のテーパーがついており、空容器を?ネスティング?して保管することができます。
ネスティング(Nesting)とは、入れ子状に積み重ねることです。
ネスティングすることで、1つの容器分の床面積で複数の容器を置くことができるため、保管スペースを減らすことができます。
テーパーのついていないストレート型の容器では、ネスティングすることができません。
「空容器の置き場に困っている」「スペースを有効活用したい」などのお悩みには、テーパー型ステンレス容器がおすすめです。
MONOVATE製 テーパー型ステンレス容器の特長
2. 大型容器ほど軽量化!作業者の負担軽減になります
テーパー型ステンレス容器は、ネスティングできるだけではなく、?軽量という特長も兼ね備えています。
ストレート型よりも容器の板厚を薄くしているため、大型容器ほど軽量化の効果が大きくなっています。
汎用容器(取っ手式)【ST】とテーパー型汎用容器(取っ手式)【TP-ST】の重量の比較
容量が20Lの容器と200Lの容器の場合に、ストレート型からテーパー型に変えることで、どのくらい軽量になるのかを比較してみます。
汎用容器(取っ手式)【ST】
容量20Lのステンレス容器の場合
ストレート型 型式 | ストレート型?重量 | テーパー型 型式 | テーパー型 重量 | 重量差 | 軽量化の割合 |
ST-30? | 3.0㎏ | TP-ST-30 | 2.7kg | -0.3kg | 11.1% |
板厚がt0.8mmからt0.7mmになっています。
ストレート型に比べて約11%軽くなっています。
容量200Lのステンレス容器の場合
ストレート型 型式 | ストレート型?重量 | テーパー型 型式 | テーパー型 重量 | 重量差 | 軽量化の割合 |
ST-565H | 21.8㎏ | TP-ST-565H | 17.3kg | -4.5kg | 26.0% |
板厚はt1.2mmからt1.0mmになっています。
ストレート型に比べて?26%も軽く?なり、重量も20kg以下?になりました。
どちらの容量の容器でも、テーパー型容器の方が軽量になっているのが分かります。
特に、大型容器を使用する場合は、テーパー型容器を採用することで洗浄時や運搬時の負担軽減になります。
「容器が重くて作業しにくい」「女性作業者の負担が大きい」などのお悩みには、テーパー型ステンレス容器がおすすめです。
ストレート型容器・テーパー型容器 重量比較一覧表
MONOVATE製 テーパー型ステンレス容器の特長
3. ネスティング / スタッキング / 密閉ができる容器もあります
ネスティングだけでなくスタッキング(多段積み)もでき、簡易密閉も可能な「積み重ね式テーパー型ステンレス容器」もラインナップしています。
「工程や場所によって容器の置き方を変えたい」などの場合には、積み重ね式テーパー型ステンレス容器がおすすめです。
テーパー型ステンレス容器の製品ラインナップ
用途やご希望に合うように様々なテーパー型ステンレス容器をご用意しております。
両取っ手式(標準品)
容器の運搬や、中身を装置等に投入したい場合に適したテーパー型容器
密閉できるテーパー型容器
容器を積み重ねて置きたい場合に適したテーパー型容器
テーパー型ステンレス容器の特注製作事例
テーパー型ステンレス容器のオプション加工
テーパー型容器は製作上の理由により、高さ変更や径の変更ができません。
ネスティングしない前提であれば、下部取っ手やノズルの追加などの加工や表面処理が可能です。
製作可否については気軽にお問い合わせください。
取っ手の変更
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