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技術コラム

作業者の安全を守る ヒヤリハットを防ぐカスタマイズ
2021/07/06 09:00

このコラムでは、弊社製品の「ちょっとしたカスタマイズ」でできる安全対策をご紹介します。

撹拌機関連

運転中の撹拌機に巻き込まれるのを防止したい

→蓋や投入口が開くと撹拌機が自動で停止するセンサを搭載する

蓋と容器それぞれに近接センサを設置し、それらが離れると撹拌機の運転が停止する仕組みです。
たとえば「撹拌に異常があり、とっさに内部を確認しようとした時に運転停止を忘れて巻き込まれてしまう」「撹拌完了後、中身を排出した後の状態で撹拌機が誤作動して巻き込まれてしまう」のようなリスクを回避できます。

投入口に格子網を付けて、投入原料の包装等が巻き込まれるのを防止することもできます。

ステンレス容器関連

容器の転倒を防止したい

→重心の変化に合わせて設計する

蓋が容器の一部分に固定された状態で開閉したり、撹拌機を容器の縁に設置する場合、蓋の開閉や撹拌機の有無により重心が大きく変化し、倒れやすくなります。
蓋が開く方向の脚を横に伸ばす・撹拌機をなるべく内側に設置できるように台座を取り付ける等、重心の変化に合わせて脚の形状を設計することで、ぐらつきや転倒を防止できます。

▼ 脚がない容器の場合、底に支えの部品を追加することで同様の対策が可能です。

→台車や床に固定する

台車に載せてボルトで固定することもできます。ハンドルが付くので移動時の操作もしやすいです。
制御盤やポンプなどの周辺機器が付属する場合にはひとまとめで移動できるというメリットも。

定位置で使用する容器であれば、アンカーボルトで床に固定することも可能です。

重たい容器の洗浄を楽にして、腰痛を防止したい

→(移動式容器の場合)脚と容器を分離可能な”架台付き容器”にする

キャスター脚が付属する容器は重たく洗浄時の取り扱いが大変です。
容器には脚を付けず、
・使用時には移動式の架台に載せてボルトで固定する
・洗浄時には架台から外し容器だけの状態にする
このような使い方をすることで「移動のしやすさ」「洗浄のしやすさ」両方を維持することができます。

→(大型容器の場合)反転機能を搭載する

大きな容器や重たい容器を人力で持ち上げ、傾けることは、作業者の負担になり時間もかかります。
反転機能を搭載することで、ハンドルを回すだけで容器を任意の角度に傾けることができ、洗浄時腰などへの負担を軽減します。

開閉蓋に手を挟むのを防ぎたい

→ゆっくり開閉する・任意の位置で止まる蝶番(ヒンジ)を使用する

原料を蓋から投入するような使い方の場合、蓋の一部分が開閉できるように蝶番を付けることが多いです。
この蝶番の種類を、ゆっくり開閉する・任意の位置で止まるようなものにすることで手を挟む心配がなくなります。

周辺機器(アクセサリ)

バルブ脱着時の脱落を防止したい

→バルブの脱着を安全にできる「取付サポートジャッキ」を使用する

こちらは製品のカスタムではなく追加でご利用いただく製品ですが、バルブの安全な脱着に大変おすすめです。

バルブは容器の低い位置に付きます。また重さもそれなりなので、脱着は女性や不慣れな作業者にとって難しい作業です。
本製品をご利用いただくことで、バルブを手で持ち上げる必要がなくなります。
手に負担がかかったり、誤ってバルブを手足の上に落としてしまうのを防ぎます。

のぞき窓(サイトグラス)の破損を防止したい

→ガラスに直接触れるのを防ぐカバーを取り付ける

ステンレス容器の内部確認に欠かせないのぞき窓ですが、ガラスを使用しているため破損の恐れがあります。
ガラス部分に格子網やカバーを付けることで、不意にガラスに当たって割れてしまう危険性を下げることができます。

また、加圧時に破損した場合にはガラスが外部に飛散するのを防ぎます。

当社の製品は1品からカスタマイズが可能です

当社ではカスタマイズ品の実績が豊富で、1品からの製作も可能です。
「カスタマイズ」「オーダーメイド」「特注」というとなかなかハードルが高く感じるかと思いますが、ぜひお気軽にご相談ください。
もちろんこのコラムでご紹介したようなカスタマイズは可能ですし、この他のちょっとしたお困りごとでもかまいません。

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