「撹拌時間を短縮したい」「高粘度の液体が混ざらない」など撹拌に関する課題は様々です。
このコラムでは、上記のような課題を解消できる撹拌機を選定するためのポイントをご紹介いたします。
課題別 撹拌機の選び方
撹拌時間を短縮したい。混ざりきらないのを解消したい。
→回転数を高くできる撹拌機がおすすめです!
溶解や均一混合が目的の場合、高い回転数で撹拌するとその効果が高くなります。
低い回転数では長時間かかっていた・溶解しきれなかったような撹拌も、回転数を高くすることで時間が短縮できることが多いです。
MONOVATEの撹拌機でおすすめの機種(回転数順)
あわせて知っておきたいポイント
一般的に高い回転数で撹拌すると空気を巻き込み、泡が発生しやすくなります。
泡の発生を抑制するため、バッフル(邪魔板)を追加するなどの対策が必要です。
または、撹拌時に空気を巻き込みにくい撹拌機を使用するのもおすすめです。
詳しくはこちらのコラムをご覧ください。
高粘度の液体を撹拌したい。様々な粘度の液体を撹拌したい。
→トルク値が高い撹拌機がおすすめです!
トルクとは、ざっくり説明すると「撹拌体(羽根)を回すための力」です。
人間が水あめのようなドロドロしたものをかき混ぜる際に力が必要なのと同じように、撹拌機も粘度が高いものを混ぜようとする時には力が必要になります。
トルクの値が高いほど、高い粘度にも対応できる撹拌機といえます。
MONOVATEの撹拌機でおすすめの機種
上記おすすめ機種の場合、30L程度であれば~4,000mPa・s程度の撹拌が可能です。
※容量によって対応可能な粘度は異なります。
※エアーモーターの場合、コンプレッサーからの距離などで変動しやすいためあくまで参考値です。
防爆エリアで使用したい。(有機溶剤の撹拌など)
→エアーモーター駆動の撹拌機がおすすめです!
防爆エリアで使用する撹拌機には、電気を使用しないエアーモーターを選定することがほとんどです。
電気モーターで防爆対応の製品はかなり少なく、選択肢が狭まります。
MONOVATEの撹拌機でおすすめの機種
あわせて知っておきたいポイント
溶剤を扱う場合、容器や撹拌機の接続部に使用するパッキンの選定も重要です。
パッキンと内容物の相性について知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。
強撹拌でも泡立ちを抑える!「ベルヌーイ流撹拌機」
- ▼ ベルヌーイ流撹拌機とは
- ▼ ラインナップ紹介
ベルヌーイ流撹拌機とは
ベルヌーイ流撹拌機とは、強撹拌でも泡立ちを抑えるのが特長の撹拌機です。
中でも今回は、主に30~300L程度の液 - 液撹拌に適している4機種をご紹介します。
あわせて知っておきたいポイント
ベルヌーイ流撹拌機は、溶解・均一混合・沈降解消に最適な撹拌機です。
泡を噛まない(空気を巻き込まない)撹拌に優れており、製薬・食品業界を主とするハイグレードな環境で溶解・均一混合などの目的でご採用いただいています。
この撹拌機の特長について詳しく知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。
ラインナップ紹介
モーターの「駆動方法」と「材質」が異なる4機種をラインナップしています。
各機種のメリット・デメリット
耐圧仕様(F.V~0.18MPa)、対応容量(最大300L程度※粘度により異なる)は全機種共通です。
アルミ電気モーター撹拌機
メリット
・ステンレス電気モーターよりも安価
・ステンレス電気モーターよりも軽量で扱いやすい
4機種のうち最もスタンダードなスペックで、防爆にする必要がない場合にはこの機種をおすすめすることが多いです。
ステンレス電気モーター撹拌機
メリット
・4機種のうち最も高い回転数で撹拌可能(1,200rpm)
・モーターがステンレス製で錆に強く衛生的
デメリット
・4機種のうち最も重く、一人で着脱するのが困難(シャフト除き15kg)
・アルミ電気モーターに比べ高価
アルミエアーモーター撹拌機
ステンレスエアーモーター撹拌機
メリット
・防爆に対応できるエアーモーター駆動
・モーターがステンレス製で錆に強く、衛生的
・4機種のうち最も軽量(シャフト除き6kg)
デメリット
・アルミステンレスモーターに比べ高価
「撹拌デモ」承ります
各機種のメリット・デメリットを挙げましたが、実際の選定の際にはテスト機を利用した「撹拌デモ」の実施をおすすめしています。ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
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