このコラムでは、弊社製品の「ちょっとしたカスタマイズ」でできる安全対策をご紹介します。
撹拌機関連
運転中の撹拌機に巻き込まれるのを防止したい
→蓋や投入口が開くと撹拌機が自動で停止するセンサを搭載する
蓋と容器それぞれに近接センサを設置し、それらが離れると撹拌機の運転が停止する仕組みです。
たとえば「撹拌に異常があり、とっさに内部を確認しようとした時に運転停止を忘れて巻き込まれてしまう」「撹拌完了後、中身を排出した後の状態で撹拌機が誤作動して巻き込まれてしまう」のようなリスクを回避できます。
投入口に格子網を付けて、投入原料の包装等が巻き込まれるのを防止することもできます。
ステンレス容器関連
容器の転倒を防止したい
→重心の変化に合わせて設計する
蓋が容器の一部分に固定された状態で開閉したり、撹拌機を容器の縁に設置する場合、蓋の開閉や撹拌機の有無により重心が大きく変化し、倒れやすくなります。
蓋が開く方向の脚を横に伸ばす・撹拌機をなるべく内側に設置できるように台座を取り付ける等、重心の変化に合わせて脚の形状を設計することで、ぐらつきや転倒を防止できます。
▼ 脚がない容器の場合、底に支えの部品を追加することで同様の対策が可能です。
→台車や床に固定する
台車に載せてボルトで固定することもできます。ハンドルが付くので移動時の操作もしやすいです。
制御盤やポンプなどの周辺機器が付属する場合にはひとまとめで移動できるというメリットも。
定位置で使用する容器であれば、アンカーボルトで床に固定することも可能です。
重たい容器の洗浄を楽にして、腰痛を防止したい
→(移動式容器の場合)脚と容器を分離可能な”架台付き容器”にする
キャスター脚が付属する容器は重たく洗浄時の取り扱いが大変です。
容器には脚を付けず、
・使用時には移動式の架台に載せてボルトで固定する
・洗浄時には架台から外し容器だけの状態にする
このような使い方をすることで「移動のしやすさ」「洗浄のしやすさ」両方を維持することができます。
→(大型容器の場合)反転機能を搭載する
大きな容器や重たい容器を人力で持ち上げ、傾けることは、作業者の負担になり時間もかかります。
反転機能を搭載することで、ハンドルを回すだけで容器を任意の角度に傾けることができ、洗浄時腰などへの負担を軽減します。
開閉蓋に手を挟むのを防ぎたい
→ゆっくり開閉する・任意の位置で止まる蝶番(ヒンジ)を使用する