「容器と配管を繋ぎたいのに、継手の種類やサイズが合わなくて接続できない!」そんな経験はありませんか?
工場や研究室などのステンレス配管では、ヘルール継手やねじ込み継手などさまざまな継手が使われており、規格や径が異なるために接続に困ることが少なくありません。
こうした時に役立つのが「ジョイント継手」です。異なる種類の継手をつないだり、同じ種類でもサイズの異なる継手を接続したり、配管の方向を変えたり、分岐をつくったりと、様々なシーンで活躍します。
このコラムではヘルール継手をメインに、ステンレス製(SUS304・SUS316L)ジョイント継手の種類と活用例をわかりやすくご紹介します。
ヘルール・ソケット・ニップル・フランジなどの各継手の違いや用途については、こちらのコラムで詳しく説明しています。
工具不要で洗いやすい!容器や配管に欠かせない『へルール継手』
ヘルールと他の継手を接続したい
ここではヘルール継手とねじ込み継手の接続、ヘルール継手とフランジ継手の接続の場合についてご紹介します。
ヘルールとソケットを接続したい
ヘルール継手とソケット継手の接続には、接続したいヘルールとソケットそれぞれのサイズに合わせた、ニップル型のヘルールジョイントを使用します。
ニップル型ジョイント【NJ】
採用事例:クラフトビール生産用ステンレスタンク
ヘルールとニップルを接続したい
ヘルール継手とニップル継手の接続には、接続したいヘルールとニップルそれぞれのサイズに合わせた、ソケット型のヘルールジョイントを使用します。
ソケット型ジョイント【SJ】
関連製品:圧力計
ヘルールとフランジを接続したい
ヘルール継手とフランジ継手の接続には、接続したいヘルールとフランジそれぞれのサイズに合わせた、フランジ型のヘルールジョイントを使用します。
フランジ型ジョイント


採用事例:フランジ接続でも着脱しやすいのぞき窓
ヘルールとホースを接続したい
ヘルール継手とホースの接続には、接続したいヘルールとホースそれぞれのサイズに合わせた、ホース口型のヘルールジョイントを使用します。
ホース口【14MDHR】
採用事例:リフター付きレシーバータンク
ヘルールとチューブ(管)を接続したい
ヘルール継手とチューブ(パイプ/管)の接続には、くい込み継手(ユニオン継手)が付いたヘルールジョイントを使用します。
くい込み型ジョイント


採用事例:試薬保管・圧送用100ml圧力容器
同じ継手同士を接続したい
ここでは、同じ種類の継手同士をつなげたい場合に役立つジョイント継手(中間継手)をご紹介します。ヘルール、ソケット、ニップルそれぞれ同士の接続方法や、異なるサイズ(異径)を接続するための継手についても解説しています。
ヘルール同士を接続したい
ヘルール継手同士の接続には、同規格・同サイズであれば間にヘルールガスケットを挟み、クランプバンドで手締めすれば接続可能ですが、目的に応じて両ヘルールやヘルールレデューサーなどの継手部品を使用します。
ヘルールのしくみ

異なるサイズや異なる規格のへルールを接続する際に使用します。異径ヘルールとも呼びます。
関連製品:PFAサニタリー配管
ソケット同士を接続したい
ソケット継手同士の接続には、両ニップルなどのニップル継手を使用します。
両ニップル
ソケット同士を接続する際に使用します。
ニップルレデューサー
異なるサイズのソケットを接続する際に使用します。異径ニップル、径違いニップルとも呼びます。
採用事例:5L気液混合加圧容器
ニップル同士を接続したい
ニップル同士の接続には、両ソケットなどのソケット継手を使用します。
両ソケット
ニップル同士を接続する際に使用します。
ソケットレデューサー
異なるサイズのニップルを接続する際に使用します。異径ソケット、径違いソケットとも呼びます。
配管の方向を変えたい
配管の向きを変えたい場合には、エルボと呼ばれるL字形状の継手を使用します。
採用事例:容器・架台分離式 60L原料受けタンク
配管を分岐させたい
配管を2方向へ分岐させたい場合には、チーズと呼ばれるT字またはY字形状の配管部品を使用します。
ヘルールチーズ
採用事例:精製水供給用の水タンク
ジョイント継手やタンク周辺配管のお悩みもご相談ください
MONOVATEでは、ヘルールやソケット、ニップルなどの継手選定だけでなく、撹拌タンクやステンレス容器と組み合わせた配管全体のご提案が可能です。
「異径や異種継手で接続したい」「ジョイント継手を使って設備を効率化したい」「洗浄しやすい配管にしたい」といったお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。