「テーパー型のステンレス容器」と聞いて、どのような容器を思い浮かべますか?
「普通のステンレス容器とどう違うの?」「そもそもテーパーってなに?」という方もいると思います。
このコラムでは、テーパー型のステンレス容器の特長について詳しくご説明いたします。
片テーパー型容器について知りたい方は、進化したステンレス容器「片テーパー型容器」をご覧ください。
目次
そもそもテーパーとは?
テーパー(taper)は一般的に、「基準となる面に対して傾きが対称にあるもの」「円錐のように、両端の径が異なるもの」などと言われています。
ネジや針などのとても小さなものから、塔などの大きなものまで、様々なものにテーパーがついています。テーパーをつけることで作業しやすくなったり、重ねることができたり、負荷を分散させるなどの効果があります。
テーパーと似たような言葉に「勾配(こうばい)」があります。勾配は一般的に、基準となる面に対して傾きが片側にあるものを指します。
MONOVATEでは、容器の側面がテーパー形状の「テーパー型ステンレス容器」をラインナップしています。
ここからは、テーパー型ステンレス容器の特長やメリットを3つご紹介します。
特長1. ネスティングできる!置き場所を有効活用できます
MONOVATEのテーパー型ステンレス容器は、容器側面に約1°のテーパーがついています。これにより空の容器をネスティングして保管することができます。
ネスティング(Nesting)とは、入れ子状に積み重ねることです。ネスティングすることで、1つの容器分の床面積で複数の容器を置くことができるため、保管スペースを減らすことができます。
テーパーのついていないストレート型の容器では、ネスティングすることができません。


「空容器の置き場に困っている」 「スペースを有効活用したい」などのお悩みには、テーパー型ステンレス容器がおすすめです。
特長2. 大型容器ほど軽量化!作業者の負担軽減になります
MONOVATEのテーパー型ステンレス容器は、ネスティングできるだけではなく、軽量という特長も兼ね備えています。
ストレート型よりも容器の板厚を薄くしているため、大型容器ほど軽量化の効果が大きくなっています。
ストレート型とテーパー型の質量比較
ここでは容量が20Lの容器と200Lの容器の場合に、ストレート型からテーパー型に変えることで、どのくらい軽量になるのかを比較してみます。
汎用容器(取っ手式)【ST】

容量20L(内径300mm)のステンレス容器の場合
ストレート型 | テーパー型 | |
---|---|---|
型式 | ST-30 | TP-ST-30 |
板厚 | 0.8mm | 0.7mm |
重量 | 3.0kg | 2.7kg |
重量差 | -0.3kg | |
軽量化の割合 | 11.1% |
容量20L(内径300mm)のステンレス容器の場合、テーパー型はストレート型よりも、約11%の軽量化になっています。
容量200L(内径565mm)のステンレス容器の場合
ストレート型 | テーパー型 | |
---|---|---|
型式 | ST-565H | TP-ST-565H |
板厚 | 1.2mm | 1.0mm |
重量 | 21.8kg | 17.3kg |
重量差 | -4.5kg | |
軽量化の割合 | 26% |
容量200L(内径565mm)のステンレス容器の場合、テーパー型はストレート型に比べて26%の軽量化になっています。
質量も20kg以下になりました。
その他のサイズ・製品
今回取り上げたサイズ・製品以外の質量について気になる方は、こちらの資料をご覧ください。