マントルヒーターとは
容器や配管の外側に取り付けて加熱・保温するための柔軟性のあるシート状のヒーター。

▲上側のタンクについている灰色のカバー状のものがマントルヒーター
マントルヒーターは、容器や配管の外側に巻き付けて使用するシート状の加熱装置で、主に内容物の加熱や保温、凍結防止などに利用されます。柔軟性が高く、さまざまな形状やサイズの容器に適用可能で、特にステンレス製の容器やタンクに対して効果的です。
マントルヒーターの主な特徴は以下の通りです:
- 柔軟性:シート状で柔軟性があり、円筒形や複雑な形状の容器にも密着して取り付けられます。
- 均一な加熱:面全体で均一に熱を供給でき、内容物の均一な加熱や保温が可能です。
- 簡易な取り付け:着脱が容易で、必要に応じて異なる容器に使い回すことができます。
- 省スペース:薄型設計のため、設置スペースを取らず、既存の設備にも導入しやすいです。
ステンレス容器の温度調節方法として、マントルヒーターはラバーヒーターとともに効果的な手段の一つです。これらのヒーターを使用することで、容器の内容物を効率的に加熱・保温することができます。ただし、直接加熱するため、内容物の性質によっては焦げ付きなどに注意が必要です。
なおマントルヒーターとラバーヒーターには以下のような違いがあり、用途に応じて使い分けられます。
- 形状適応性: マントルヒーターは複雑な形状に対応可能、ラバーヒーターは平面や緩やかな曲面に適している
- 温度範囲: マントルヒーターはより高温まで対応可能、ラバーヒーターは比較的低温用途に適している
- 取付方法: マントルヒーターは包み込む形で使用、ラバーヒーターは表面に密着させて使用
- 柔軟性: ラバーヒーターの方がより柔軟で、対象物にぴったり密着させやすい
- 厚さ: ラバーヒーターの方が薄く、設置スペースが限られている場合に適している
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