フランジヒーターとは

液体や気体を直接加熱するため、タンクや配管に取り付けられるフランジ付きの電気加熱装置。

▲ステンレスタンクのジャケット部にフランジヒーターを設置している状態

このヒーターは、シースヒーター(被覆加熱素子)を複数本束ね、フランジに取り付けた構造をしており、直接液体や気体に浸漬させて効率的に加熱します。材質には耐食性に優れたステンレス鋼(例:SUS316L)やインコロイ合金が使用され、加熱対象の特性や使用環境に応じて選択されます。

ステンレス製タンクを製作している弊社では、ジャケット付きのタンクとフランジヒーターを組み合わせて温調装置としてご提案することがあります。ジャケット内の水をフランジヒーターで直接加熱し、それを熱媒に湯せんのようにタンクの内容物を温める構造です。

タンクの外側に巻きつけるラバーヒーターやマントルヒーター、タンクの内部に直接差し込む投げ込みヒーターなどに比べ、過度の加熱による焦げや変性を防ぎやすいという特長があります。

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