撹拌羽根・撹拌翼とは
液体や固体の混合・撹拌(攪拌)を行う際に使用される、回転式の羽根状装置。



撹拌翼は、タンクや槽内の液体や固体を効率的に混合・撹拌するための回転式の羽根状装置です。モーターからの回転エネルギーを槽内に伝達し、循環流やせん断力を生じさせることで、物質を均一に混合します。
撹拌翼の形状やサイズ、材質は、混合する物質の粘度や特性、目的に応じて選定されます。
撹拌翼の主な種類には、以下のものがあります:
- プロペラ翼:船舶のプロペラに似た形状で、低粘度から中粘度の液体の混合に適しています。
- タービン翼:円盤に複数のブレードを取り付けた形状で、せん断力に優れ、気液の分散や液滴の微細化に適しています。
- パドル翼:シンプルな平板状の羽根で、低速での撹拌や低粘度から中粘度の液体の混合に使用されます。
- アンカー翼:錨のような形状で、高粘度の液体や壁面付近の物質の混合に適しています。
- リボン翼:螺旋状の羽根を持ち、高粘度の液体の全体的な混合に適しています。
- ベルヌーイ流撹拌体 BEAG®:強力な上昇流を発生させるため、沈殿物の分散に適しています。また液面に渦を作らない混ざり方をするため、空気の巻き込みによる泡立ちを抑えられる点も特長的です。
撹拌翼の選定は、混合効率や製品品質に大きな影響を与えるため、混合する物質の特性や目的に応じて適切なものを選ぶことが重要です。
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