分散とは
液体中に固体粒子や液滴を均一に拡散させる操作。
分散とは、液体中に固体粒子や液滴を均一に拡散させる操作を指します。撹拌操作の一環として行われ、化学工業や食品製造など多くの分野で重要な役割を果たしています。
分散の主な目的は以下の通りです:
- 均一な混合:異なる成分を均一に混ぜ合わせ、製品の品質や特性を一定に保つ。
- 反応促進:反応物の接触面積を増大させ、化学反応の効率を向上させる。
- 物質移動の促進:溶解や抽出などの過程で、物質の移動速度を高める。
分散を効果的に行うためには、適切な撹拌装置の選択が重要です。例えば、高速回転せん断型撹拌機(デスパ/ディスパー)は、強力なせん断流を生み出し、凝集物の解砕や分散に適しています。
またタンクの底に沈殿してしまう原料を分散したい時には強力な上昇流を引き起こすベルヌーイ流撹拌機のような撹拌機が適しています。
また、固液撹拌における粒子の分散状態は、撹拌回転数によって大きく影響を受けます。適切な回転数の設定により、粒子の沈降防止や均一な分散が可能となります。
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