冷やしながら混ぜて、結晶をそろえる
Q
まず、この設備でどのような製品を製造されているのか教えてください。
蜂蜜をあえて結晶させた、クリーム状の蜂蜜です。
蜂蜜は寒いところに置いておくと、自然に固まりますよね。ただ、そのままだと結晶が大きくなって、カチカチになってしまうんです。
そこで、この設備を使います。チラー(冷却水を循環させて温度を下げる装置)で冷やしながら撹拌して、結晶の粒を小さくそろえていく。そうすると、カチカチにならずにクリーム状に仕上がるんです。温度や撹拌の条件は、企業秘密です。
ここまでクリーム状の蜂蜜を作っているところも、チラーで冷やす工程も、国内の蜂蜜業界ではまだ珍しいと思います。正直なところ、チラーという機械があることも、最初は知りませんでした。
▲チラーで冷やした水をタンクの外側(ジャケット)に回し、
中の蜂蜜を冷やしながら混ぜる
▲稼働中のタンクの中。冷やしながら混ぜて、
結晶をそろえていく
海外の機械は、計画には大きすぎた
Q
設備を探されたとき、どのように進められましたか。
作り方のもとになったのは、海外で使われている機械です。ただ、もとのモデルはもう少し大型で、うちの計画には合いませんでした。
それで国内で探して、MONOVATEさんを含めて何社かから見積もりを取りました。
Q
その中で、MONOVATEに決めた理由は何でしたか。
営業の方が、親身になって対応してくださったことです。
うちは企業を選ぶとき、営業の方の対応を一番見ています。MONOVATEさんは、こちらの話をよく聞いて、きちんと答えを返していただける。話していて、ここなら大丈夫だと思えました。
▲納入した撹拌温調ユニット。左のチラーで冷やしながら
タンクで混ぜ、右のポンプで次の工程へ送る
粘る蜂蜜を、混ぜやすく出しやすく
Q
仕様の面で、こだわった点はありますか。
撹拌翼ですね。リボン翼(帯状の撹拌羽根)を、MONOVATEさんに特注で作っていただきました。
冷やすと蜂蜜の粘度が上がるので、混ざりにくくなるうえに、ポンプだけでは払い出しにくいんです。そこで、下へ下へと押し出すように混ぜる形にしてもらいました。全体がよく混ざって、払い出しもしやすくなります。
▲タンク内部の特注リボン翼。
粘る蜂蜜を下へ下へ押し出しながら、全体を混ぜる
Q
導入前に、テストはされましたか。
出荷前に、MONOVATEさんの八潮工場で、実際の蜂蜜原料を使ってテストしてもらいました。
そのときは営業の方が何人も対応してくださって、社長さんまで、設備を気にして見に来てくださいました。
運転は設備に、見極めは人の感覚で
Q
実際に使われて、いかがですか。
設備は2か月に1回動かしています。1回の仕込みは280kgで、製造を担当しているのは、今は2人です。
運転は制御盤で管理しています。撹拌の時間はタイマーで決めて、温度もチラーと合わせて制御盤で見ています。
ただ、難しいのは仕上がりの見極めです。どこで止めるかの判断は、ほとんど職人の感覚なんです。そろそろいいかな、と思ったところで品質管理に回して、検査で合否を出します。
Q
今振り返ってみて、もっとこうだったらよかった、という点はありますか。
振り返ってみても、ここをこうしておけばよかった、というところは本当にないんですよね。
今のところ順調に動いていて、問題なく使えています。満足しています。