今回は、金属粉をスムーズに供給するためデモ検証を行った事例をご紹介します。
お客さまの課題
今回お越しいただいたお客様は、金属粉がホッパー内で詰まり、次工程にうまく供給できないという課題を抱えていました。
ノッカーやバイブレータといった一般的な粉詰まり対策も検討されていましたが、展示会にて当社のエアレーションホッパーをご覧いただき、 金属粉でも効果があるのかを実際に確認したいということで、デモ検証を行うことになりました。
今回検証した粉体と条件
検証に使用した金属粉は粒子が細かく、比較的凝集しやすい物性を持っています。
今回のデモでは、排出挙動を確認するため、
大きな凝集塊をあらかじめ取り除き、粉体の状態を整えた条件で検証を行いました。

大きな塊が残った金属粉の状態

今回の検証で使用した金属粉の状態(大きな凝集塊を除去)
エアレーション有無による排出挙動の比較
使用装置:エアレーションホッパー(250A×2Sサイズ)
上記の動画・画像は、エアレーションホッパーを使用しない場合と、 使用した場合の排出挙動を比較したものです。
粉詰まり対策を何も行わずバルブを開けても、粉体はまったく排出されません。(画面左)排出口付近で閉塞しているようです。
一方、エアレーションホッパーを使うことで粉体全量が滞りなく排出されました。(画面右)
今回の実験でエアレーションによる排出改善効果が出なかった条件
一方で、すべての条件でエアレーションの効果が得られたわけではありません。
原料に粉の塊(凝集塊)が混じった状態、なおかつ排出口径が小さい条件において、凝集塊が排出口を物理的に塞ぎ、排出が進まないケースが確認されました。
また、今回扱った粉体は凝集性が非常に高く、粉を篩って塊を除いた状態でも、排出口径が小さい・またはエアレーションホッパーのサイズが小さく 流動化の作用範囲が限られる条件では、 期待した排出改善が得られませんでした。

エアレーションホッパーはサイズにより流動化できる面積が異なります
今回の実験ではエアレーションホッパー(小・画像左)では排出の改善効果が得られませんでした。
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全4ページ PDF形式
この資料で分かること
- ブリッジ・ラットホールを解消させる仕組み
- テスト事例:抹茶・小麦粉・キサンタンガム(増粘剤)、産業用粉体原料
- 微細穴構造による洗浄性向上とコンタミリスク低減の考え方
このデモで使用した製品
エアレーションホッパー
ホッパーの排出口に本装置を取り付け、ホッパー内部にエアー送り込むことで粉体を流動化。排出性の改善を狙う装置です。
粉体の状態や条件によって効果が異なるため、事前確認が重要です。
