
「毎回、作業者が袋を振って混ぜていて、担当者への負担が気になる」
「でも、大きな粉体ミキサーを導入するほどではない」
…こんなお悩みはありませんか?
今回ご相談いただいたお客様も、手混ぜ作業の負担が大きいという課題を抱えていました。
粉体の混合は一見シンプルに見えて、粒度や比重の違いによって意外と難しい作業です。
本記事では、そのようなお悩みに対して行った混合テストの様子をご紹介します。
なぜこのテストを実施したのか
今回テストを実施した製粉会社様は、一部プレミックスの製造において、原料を袋に入れて空気を含ませ手で振って混合する方法を長年続けてこられていました。
しかし、作業者の負担が大きいことが課題となっていました。
特に混合量が増えると力仕事になりやすく、効率に限界を感じていたそうです。
また他のお客様からは、「今は人の手で混ぜているが作業者によりバラつきがある」というご相談をいただくことも多く、粉体混合における手作業ゆえのムラや属人化は、業種を問わずよくあるお悩みの一つです。
そこでMONOVATEでは、自社の粉粒体混合装置「ロータリードラムミキサー」を使い、装置での混合性能を実証するテストを行いました。

混合テストの様子
- 小麦粉(約60~150μm) 5kg / 7.5kg
- ふすま(約300~1,000μm) 5kg / 7.5kg

これらの粉体を以下5つの条件で混合実験を行いました。
| 条件 | 投入量 | 回転数 | 混合時間 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 10kg | 22.5rpm | 1分 | 分離が残る |
| 2 | 10kg | 22.5rpm | 3分 | 条件1より均一性が向上 |
| 3 | 10kg | 22.5rpm | 5分 | 良好 |
| 4 | 15kg | 22.5rpm | 5分 | 良好(混合量が増えても均一) |
| 5 | 10kg | 45rpm | 3分 | 良好(より短時間で混合) |
各条件で混合後の粉体を比較し、手混ぜと装置の違いを視覚的に確認しました。
回転数・時間を適切に調整することで、短時間でも高い混合均一性が得られる結果となりました。
各条件での混合結果
分離が残る状態。小麦粉とふすまの層が明確に分かれている。
条件1より均一性が向上。部分的に混合が進んでいる。
画像なし
投入量(混合量)が増えても品質を維持。
回転数を上げて短時間で混合しても高品質。
混合物の評価方法について

混合結果の評価には、現状の手作業による混合方法(袋に小麦粉とふすまを各500gずつ入れ、空気を含ませて振る)で作成したサンプルを基準としました。
この手混ぜサンプルと、ロータリードラムミキサーで混合した各条件のサンプルを並べ、目視で混ざり具合を比較する方法を用いて確認を行いました。
混合状態の差は、粉体の色味や層の分離具合から判断しています。
使用装置「ロータリードラムミキサー」の特長とメリット

今回の混合テストに使用したのは、MONOVATE製のロータリードラムミキサーです。
ロータリードラムミキサーは容器ごと回転させて混合するタイプの装置で、「大掛かりな撹拌装置を導入するほどの規模ではない」「でも、手混ぜでは限界がある」といったニーズに応えるシンプルかつ実用的な混合装置です。
ロータリードラムミキサーの主な特長
- 容器着脱式で、洗浄や段取り替えが非常にスムーズ
- キャスター付きで移動性に優れている
- 密閉容器での混合により、衛生的かつ異物混入のリスクを軽減
- 撹拌羽根を使用しないため、素材へのダメージが少ない
- 回転数や混合時間の調整で、さまざまな粉体に柔軟対応
対応用途・カスタマイズ
ロータリードラムミキサーは粉体同士・食品の混合だけでなく、顔料・医薬品原料などの混合にも対応しています。
容器サイズや材質の変更、安全策設置などのオプションも豊富で、GMP対応や衛生管理が必要な業種にも適応可能です。
まとめ
今回の混合テストでは、装置化によって手作業では難しかった均一混合が可能になることを実感いただけました。
「うちの粉でも混ざるのかな?」と思われた方は、ぜひお気軽にご相談ください。
テストのご提案も承っております。
粉体の混合を自動化したい方へ
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