「ダマ・継粉」「粉浮き」「沈殿」による液粉の不均一性に関するご相談・ご提案事例

液体原料に粉体原料を投入・混合(分散・溶解)する工程で撹拌に時間がかかる・均一に混ざらないといったご相談をいただくことがあります。
このページではMONOVATEが医薬品・食品・化粧品といった工場に向けてご提案している解決策をご紹介いたします。
よくご相談をいただくケース
- 液体を入れた撹拌タンクに粉を投入すると液面に粉が浮いて混ざらない。現場担当者がヘラで押し込んでいる。
- 増粘剤を投入・溶解する途中でダマができてしまう。ヘラですりつぶして撹拌しているが手間がかかる。
- 液中で粉が沈み均一にならない。排出すると最初は濃度が高いが後半は薄くなる。
当社のご提案例
お客様が抱えている課題・扱っている液体と粉体の性質・現状の設備などを考慮し、複数の解決策の中から最適なものをご提案いたします。
沈む粉体の均一化・沈殿の解消に|強力な吸い上げ流で沈殿を解消するベルヌーイ流撹拌機

タンクの底から吸い上げる液流が特長的なMONOVATEオリジナルの撹拌機です。
一般的なプロペラ型の撹拌機は洗濯機のように渦を作りタンクの上部から下部に引き込むような混ざり方をするため、比重が重たい粉粒体などはどんどん撹拌タンクの下部に押し付けられ、沈殿を促進させてしまいます。
ベルヌーイ流撹拌機は遠心力と負圧を利用し、タンクの下部から上部に吸い上げる流れで内容物を混ぜるため、沈んでしまう粉体の分散・均一化や、沈殿を解消する撹拌に適しています。

ベルヌーイ流撹拌機の詳しい仕組みについてはこちらをご覧ください。
【動画】沈む粉体(塩)と液体(水)の撹拌実験
液面に浮く・ダマになる粉の均一化に|粉を少量ずつ引き込むミキシングユニット


比重が軽い粉体などは液体に投入しても液面に浮いてしまいます。作業者が押し込む・ミキサーの液流で渦を作って引き込むといった対処法が一般的ですが、大きい塊のまま液中に引き込むと、巨大なダマ・継粉を形成し撹拌が長時間化するリスクがあります。
これを解消するために負圧を利用して強制的に粉体を少量ずつ液中に引き込むご提案をしています。粉体の性質に合わせてホッパーの角度、表面処理、排出口径などを最適に設計することで、排出性を向上させることができます。
実験 CMC(カルボキシメチルセルロース)の溶解
一般的な設備(タンク+撹拌機)と本製品(ミキシングユニット)で、増粘剤(CMC)の水への溶解を比較しました。
いずれも10分ほど撹拌したところ、タンク+撹拌機 では内側に乾燥した粉を含んだまま表面だけがゲル化したダマが多く残存しました。
一方ミキシングユニットは、底の方に細かくゲル状のダマはあるものの、タンク内に目立つ粉ダマはありません。
タンク+撹拌機
内側に乾燥した粉を含んだまま表面だけがゲル化したダマが多く残存。
ミキシングユニット
底の方に細かくゲル状のダマはあるものの、タンク内に目立つ粉ダマはない。
ミキシングユニットの詳しい仕組みはこちらをご覧ください。
試験機で性能をご確認いただけます


検討中の設備に近い仕様のテスト機を使用し、実際の原料で性能をご確認いただける導入前デモ試験サービスをご利用いただけます。
このページでご紹介した製品はいずれもテスト機をご用意しております。※サイズには限りがございます。
ご購入の判断は、デモ結果をご確認いただいた後で結構です。デモを実施したからといって当社設備の導入を強制することは一切ございません。お客さまに安心して設備をお選びいただくためのサービスです。


