開発用50L台はかり計測タンクユニット

本事例では、タンクを台はかりに載せるだけで内容物を直接計測できる方式を採用しました。
風袋引きやグロス／ネット表示、パーセント表示などの基本機能も備えており、投入量を正確に把握可能。
複雑な制御盤や工事は不要で、研究開発段階に求められる「正確さ」と「手軽さ」を両立します。

台はかりは独立した計量機器のため、異なる容量や仕様のタンクを載せ替えて共用できます。
ロードセル一体型のようにタンクごとに組込みが不要で、複数台のタンクを使い分ける試験にも最適。
導入コストや運用負担を抑えながら、柔軟で効率的な開発環境を実現します。

タンク外面には脚部まで一体の断熱カバーを装備。
高温時にタンク表面へ直接触れてもやけどを防ぐ構造で、安全性に配慮しています
また、外部への熱伝導を抑えることで、作業環境への熱の影響も軽減します。
※断熱カバーは保温目的ではなく、安全対策として設計されています。

投入口には格子板（ボルト固定）を設置し、撹拌機への接触や巻き込みを防止します。
撹拌機や上蓋を固定する金具はすべてボルト式で、不用意に外れない安全構造です。
また、窓付き上蓋から内容物を確認できるため、作業中の安全性と確認のしやすさを両立しています。

窓付き上蓋は工具不要で取り外し可能な設計のため、原料投入や確認作業をスムーズに行えます。
作業中は蓋を架台へ引っ掛けて一時保管でき、床置きによる汚染や傷つきを防止。
蓋の置き場を確保することで、作業スペースと導線を確保し、洗浄や仕込み時の作業効率を高めます。