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技術コラム

ベルヌーイ流撹拌体BEAG K型・L型・E型の違い

2026/07/29 16:00

【徹底比較】ベルヌーイ流撹拌体BEAG K型・L型・E型の違い

「なかなか混ざらない」「粉が沈む」「かき混ぜると泡立ってしまう」
液体の撹拌では、こうした悩みがつきものです。

MONOVATEのベルヌーイ流撹拌体BEAG(ビーグ)は、遠心力による圧力差を利用して、空気の巻き込みや泡立ちを抑えながら撹拌できるのが特長です。
ただ、BEAGには K型・L型・E型 の3タイプがあり、それぞれ「扱える液量」と「取り付け方」が異なります。

「どう違って、結局どれを選べばいいの?」
この記事を読めば、3タイプの違いと選び方が3分でわかります。

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※当社は2024年4月に日東金属工業株式会社からMONOVATE株式会社へ社名変更しました。動画内の表示は旧社名の表記となっていますがご了承ください。

そもそもベルヌーイ流撹拌体BEAGとは?

ベルヌーイ流撹拌体BEAGは、液中の圧力を一定に保とうとする流体の性質を生かし、遠心力による圧力差で液を動かす撹拌体です。
プロペラやパドルなどの一般的な撹拌翼と比べて、空気を巻き込みにくく、泡立ちを抑えた撹拌ができます。
この基本性能は、K型・L型・E型のどれにも共通しています。

BEAGとプロペラの違い
ベルヌーイ流撹拌のしくみを詳しく見る

K型・L型・E型の位置づけ

まずE型は、ベルヌーイ流撹拌機に標準搭載されている撹拌体です。

これに対してK型・L型は、"お手持ちの卓上撹拌機やドリルで使える撹拌体(撹拌軸)単品です。

K型・L型は、今お持ちの撹拌軸と交換するだけですぐに導入できるのがポイントです。

3タイプの違いを簡単にまとめると、以下の2点です。

  • 扱う液量スケール:K型(ビーカーサイズ)→ L型(一斗缶サイズ)→ E型(撹拌タンクサイズ)
  • 取り付け方:K型・L型→「撹拌体」付け替え/E型→「撹拌機ごと(完成機)」導入

一目でわかる|K型・L型・E型 早見比較

ここでは3種類の比較ポイントだけを表で並べます。各型ごとの詳しい特長は次章でご紹介します。

K型【KGR】 L型【LTM】 E型【NTMシリーズ】
ベルヌーイ流撹拌体BEAG K型【KGR】 リーフツリーミキサー2段翼(ベルヌーイ流撹拌体BEAG L型)【LTM】 ベルヌーイ流撹拌体 BEAG E型
対象容器・液量 ビーカー・計量カップ
(水程度で~15L)
一斗缶・ペール缶
(20L程度)
ステンレス容器・タンク
(水程度で~300L)
撹拌体径 φ30mm φ30mm(口径φ32mm以上に入る/回転時φ48mm) 標準φ99mm(4.5Sヘルール以上に入る)
取り付け先
(駆動源)
卓上型撹拌機
(軸径φ8mm)
ドリル・ハンドミキサー
(軸径φ10 or φ12mm)
専用の撹拌機
(電気/エアーモータ)
販売形態 撹拌体(撹拌軸一体型)単品 撹拌体(撹拌軸一体型)単品 撹拌機とのセット販売
ポイント 低せん断でやさしく 遠心力で強力に 大量を密閉・均一に
こんな現場に ラボ・研究開発の少量調合 缶のまま移し替えず撹拌 本生産工程・密閉撹拌

K型【KGR】── 少量をやさしく撹拌

ベルヌーイ流撹拌体BEAG K型【KGR】

「ビーカーに入れたまま混ぜたい」「デリケートな試作品を、泡立たせずやさしく混ぜたい」。
そんな少量・低せん断の撹拌に向いているのがK型(型式:KGR)です。

K型の特長

  • 低せん断でやさしく撹拌
  • お手持ちのチャック式・卓上型撹拌機(軸径φ8mm対応)に取り付けるだけ
  • コンパクトなφ30mmの撹拌体で、ポリタンクや広口ボトルにも入る
  • 水程度の粘度なら最大15L程度まで対応

少量の撹拌で、空気の巻き込み・泡立ちを抑えてやさしく撹拌したい場合に適してます。
全長500mmで、液量や高さに応じて差し込み位置を調整できます。

K型【KGR】の製品ページを見る

L型【LTM】── 一斗缶・ペール缶入りの液体を強力に撹拌

リーフツリーミキサー2段翼(ベルヌーイ流撹拌体BEAG L型)【LTM】

「一斗缶の中身を混ぜたいけれど、別容器へ移し替えるのが重くて大変」「缶のフタを切らずに撹拌したい」。
L型(型式:LTM、名称:リーフツリーミキサー)は、缶に入れたまま、その場で強力に撹拌できる撹拌体です。

L型の特長

  • 一斗缶・ペール缶の口栓部(口径φ32mm~)にそのまま差し込めるサイズ
  • お手持ちの軸径φ10mmまたはφ12mm対応のドリル・ハンドミキサーに取り付けるだけ
  • 20L程度の撹拌に最適
  • 油や塗料など低粘度~高粘度の液も強力に撹拌

一斗缶の天板を切らないので異物混入リスクが減り、撹拌後はキャップをして再保管できます。
別容器への移し替えや、缶を持って振る力作業が不要になるため、作業者の負担を軽減できます。

翼の枚数で選べる2種のラインナップです。
2段翼【LTM2】は振動が小さく、液量が減っても使いやすいタイプ。
3段翼【LTM3】は撹拌力が強く、高粘度液や沈降・浮遊しやすい液に向いています。

L型【LTM】の製品ページを見る

E型【NTMシリーズ】── タンクで大量・密閉撹拌

ベルヌーイ流撹拌体 BEAG E型

100L級のステンレス容器で大量に撹拌したい、医薬・食品・化学・化粧品などの本生産工程向けがE型です。
ここで大きく違うのは、K型・L型が"撹拌体単品"なのに対し、E型は撹拌機とのセット=完成機が標準である点です。

E型の特長

  • 水程度の粘度なら300Lまで対応
  • ~4,000mPa・s程度の中高粘度液まで対応
  • 4.5Sヘルールにそのまま差し込めるφ99mmの撹拌体(※変更可)
  • 全9機種。密閉撹拌や、コンタミネーション対策機種もあり

設置方法や駆動方法など、用途に合わせて最適な機種をご用意できます。詳細は各製品ページでご確認いただけます。

E型(ベルヌーイ流撹拌機)の詳細を見る  その他の動画も見る

かんたん選定ガイド

ここでは4つのポイントから、最適なベルヌーイ流撹拌体を見つけることができます。
判断に迷うときは、内容液や容器のサイズをお知らせいただければ、最適なタイプをご提案します。

撹拌したい液量から選ぶ

最大15L程度→ K型 / 20L程度→ L型 / 30L~300L程度→ E型 / 300L以上→ 特注にて対応可

撹拌対象を入れているものから選ぶ

ビーカー・計量カップなどの器具類→ K型 / 一斗缶・ペール缶→ L型 / 容器・撹拌タンク→ E型

お手持ちの撹拌ツールから選ぶ

卓上撹拌機→ K型 / ハンドミキサー・ドリル→ L型

密閉・加減圧・異物混入対策が必要か

密閉状態での撹拌や加圧・減圧、コンタミ対策が必要→ E型(ベルヌーイ流撹拌機)

まとめ

  • K型【KGR】:ビーカーなど少量を、卓上撹拌機でやさしく撹拌
  • L型【LTM】:一斗缶・ペール缶を、缶のままドリルで強力に撹拌
  • E型【NTMシリーズ】:タンクで大量に、密閉・均一に撹拌する完成機

同じベルヌーイ流撹拌体BEAGでも、液量と取り付け方で最適なタイプは変わります。

「自分の現場だとどれ?」と思ったら、テスト運転で実際の効果を確かめることもできます。
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